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カテゴリ:1.つくり手相互の語らいと研鑽( 5 )

渡邊篤史さんのトークライブ|レポートです!VOL1

建築家住宅の会・設立2周年記念イベント|トークライブ|公開井戸端会議|レポート
『渡辺篤史さんと、語ろう、考えよう、楽しもう!建築家住宅!』
2012年3月9日 リクシル銀座において、およそ100余名の参加が集って、賑やかに行なわれた公開イベントの様子をレポートしました。ご参加いただいた皆さん、また、当会に関心のある方々、是非ご覧下さい。(まとめ|文責|長谷川順持)
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18:30、定刻通り、トークライブは始まりました。
実は、控え室で、登壇する方々と既にトークライブは炸裂していて、そんなに飛ばしすぎて大丈夫なのか、、そう心配するほどに、渡辺さんは、気さく、かつ、まんべんなく全体に気遣って下さいました。
前段、渡辺さんのプロフィールを紹介しました。
特筆は、1989年にスタート依頼24年間、1200回にも近づこうとしている「建物探訪」の記録的なロングランと、そうした氏の活動が評価されて、2008年、第一回日本女子大「家政学部賞」を受賞された旨を会場にお伝えしました。(同じ表彰に、詩人の谷川俊太郎さん)
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渡辺篤史さんからは、自己紹介が以下のようにされました。
「私は、実は建築少年でした。建築を好きになったのは赤ちゃんの頃からかもしれません(笑)生まれ育ったのは茨城、倉のある大きな豪邸。その後、東京に上京して最初に住んだのは文化住宅でいまでも間取りを覚えていますが、、、。生まれた時から建もの探訪が始まっていたという感じがしているのです。」とのこと。
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ここで登壇者を紹介します
向かって右から、建築家の黒木実さん。2番目は工務店・参創ハウテックの社長・清水康弘さん。真中、ピンクのセータを召した渡辺篤史さん。
その左側に建築家の石井秀樹さん、一番左が、ナビゲーターを務めました、わたくし長谷川順持という登壇のメンツです。
 本イベントは私ども「建築家住宅の会」が主催と言うことで、おそらく日本で、いや世界で一番、いわゆるデザイナーの関わった住宅とその住まい手にも直接お会いしている渡辺さんに、反省の意味も含めて「建築家住宅」という手づくりオーダー住宅の「これまで・これから」に厳しいメッセージもいただこうともくろんでいました。登壇する諸氏もそれぞれ、そんな心構えもありました。

ところが、、、渡辺さんからは、終始一貫、、意外な発言が続きます。

「肯定主義」は世界を幸せにする!

◯対話の入口は「語ろう」ということで、軽く入ります。まず、渡辺さんは、TV取材の際、訪れる住宅の資料も一切見ずに、初見で建物に訪問するそうですが、、
渡辺さん
「その通りです。とにかく私は建築家の創りだすものが大好き。昔は住宅ではなく一般建築で建物探訪を始めたのです。某企業らが「ハンコ」で押したような魅力の無い建物を作り続けるそうした建物で作られる「住宅の景色」をよくしたいし、してほしい。探訪し続け、紹介し続けることが、そうしたことへの一助となっているのなら、とてもうれしい。建築家というのは、仕事の割にフィーが釣り合わないという事実もよく存じています。何より皆さんの仕事は、絵を描く仕事とというよりも、クライアントの「こころの寸法」をはかっているとそう思います」と。こころ打たれるお言葉です。
◯渡辺さんは、放送で、あるいは撮影に立ち会った経験からも感じますが、直観的に建物や住まい方の「いいところを見出し」徹底的に褒めますね。否定をしない、、時にユニークなギャグを連発しながら(笑)
渡辺さん
「そう、肯定主義です。テレビで建物を放送する事で、またそれを褒める事で、見る目を養ってもらいたい、、といったら上から目線ですが、渡辺はそういうけど自分はそうは思わない、、それでもいいのです。見出すことのきっかけになるでしょう。ギャグは、かなりカットされますが、、、、(笑)」
黒木さん
「自分も数多くの住宅設計に関わってきましたが、肯定主義はいいですね。建物、空間をわたしたちは、一般の方々にきちんと説明しなければなりません。自分もギャグを交えながらしっかり伝えていこうと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・VOL2に続く
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by TokyoInterActive | 2012-06-01 00:54 | 1.つくり手相互の語らいと研鑽

渡邊篤史さんのトークライブ|レポートです!VOL2

まだまだ続くトークライブ!
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おおきなビジョンを建築家は描いて下さい!

◯考えよう、というテーマで、少し掘り下げてみましょう。問題提起として、わたしからですが、、、住宅に関しては100棟くらいつくってきて、今感じているのは、あらためて生活空間はタフでなければならないと感じています。ワクワクする部分はとても重要ですが、それだけでは、住宅の必要条件を満たせないのではないか、、。工務店の立場というよりも設計施工両面を担っている立場からも清水さんのご意見を下さい」
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清水さん
「弊社では理科系の工務店というのを目指しています。具体的にはエネルギーの問題や建物の耐久性とも多く関わる内容ですが、Q値やμ値など、あるいはパッシブ性能などは住まいを創りだす方々全員が、特別なことでなく普通のこととして取り組む時代でしょう。震災時のインフラがない状態を想起し、家の熱環境の例を出せば、次世代省エネルギー住宅では外気温0°以下で15°を維持できる住まいになる。温熱環境をデザインしてほしい・・それができないと、、、仕事がなくなるのでは、、、」と指摘されました。
渡辺さん
「僕はコンクリート打ち放しの家を作って、実際、寒くて閉口しているけど、、でも美しいでしょ。最初にしっかりとした説明があればいいと思う。住まい手に覚悟があれば。建築家は今まで通りの幸せな家造りをやればいいのでは、、」とこれまでの建築家のつくりようでも、社会的にはややネガティブな視点をも「肯定的」に評価されました。
◯もう一点、問題提起として、わたしたちの業界において設計に関わった仕事を「作品」と呼ぶ、あるいは呼ばない、、いうことについて、これまでもさまざまに指摘されてきましたが、そのあたりいかがでしょう。
石井さん
「今までは人の財産でつくる住宅を(自分では作品思いつつも)作品と言わないようにしてきたが、徐々に作品と言ってほしいという方も増えてきました。建築家は施主と価値観を共有する事が何より大切ではないでしょうか」「例えば、雨漏りを例に、デザイン(空間性・ディテール)を優先する事で起こりうる全ての可能性に関してきちんと説明し、最後は施主に判断をゆだねる・・」という自身のスタイルについて語られました。価値を共有する、あるいは価値を見出すことは住まいづくりの生命線かもしれません。
長谷川
「作品」という「意識」は重要であると考えています。施主、施工者、そしてわたしたち三者が一丸となって、皆で、かならずよい「作品」をつくりましょう、と言った時、あらたなビジョンが生まれるからです。建築家住宅の在りようはここにある気がしています。
渡辺さん
「建築家住宅の反省点とかというよりも、僕はこう思うな、、もっと建築家には大きなビジョンを描いて欲しい。震災の問題にしても、オスカーニーマイヤーが都市をデザインしたような、そんなおおきな構想を。だから、大コンペをやって復興も都市計画的に進めるべきです。」
黒木さん
「世田谷でまちづくりに関わるなかで、日本の都市計画と建築計画が離別している点が、景観の根底をつくっている事実があります。単体の建築を考えることしかできない我々だが、徐々に街に都市に意見を出して行くには、設計活動だけでなく、社会的な活動を展開しなくてはいけない」
渡辺さん
「仕事が減っているとか、建築家住宅の市場が、、とか、いろいろ現実はありますが、なにしろこの「手づくり喜び」というのをこども達に継承して行ってもらいたい。建築家は「仕事を自ら創る」という発想が必要ですよ、、いろんな可能性があるとおもいます。」

これはある種、叱咤激励、、こころして聞きましょう。。

神に変わって風景をつくる仕事、、、深遠な世界

◯結びとして「楽しもう」というテーマで結びたいのですが、、、
渡辺さん
「日本の戦後復興と、60年掛けて造り直したドレスデンの例を挙げ、良い街があるからこそ建築家のつくる住宅の表現が、さらに映えるのではないか・・都市的な視点から住宅を考える必要性がありますね。」     
とこのあたりはさすが現在、神戸芸工大で客員教授を務める、先生の目線、サスガです。
「日本は住宅が小さくて大変だが、神に変わって風景をつくる仕事なのだからがんばってほしい!家を造るのは深淵な世界。哲学的な、救いになる建物をつくって欲しい。」
大拍手。  大きなエールをいただき閉幕となりました。


このあと、本会理事長の村山隆司さんから
「2周年という、はじまったばかりの会ですが、参加いただいた方々と共々に考え続けて行きたい」と、登壇者と渡辺さんにお礼の言葉をいただきました。

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渡辺さんはあいにくの不参加でしたがこのあと懇親会で多くの方々と交流を深めました。長時間ご参加いただいた皆さま、お礼申し上げます。

これからもこうしたイベントやワーキングを通じて、住環境を発端に、さまざなま環境づくりに提言して行ける会に成長します。参加、応援をよろしくお願いします。

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ありがとうございました

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by TokyoInterActive | 2012-06-01 00:51 | 1.つくり手相互の語らいと研鑽

渡辺篤史さんと語ろう、考えよう、楽しもう!建築家住宅!大盛況に終了!

建築家住宅の会で主催したこのイベント。

100人近くののかたがたで多いに盛り上がりました。
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この写真はトークライブを終えたあとの、記念撮影。

なんとなんと、渡辺さんはこの熱いトークライブの後に、ナレーションの録音仕事に出かけました。

なんというタフさ!

さすが、建物探訪24年、1163軒を探訪し続ける、情熱と、若さ!
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わたしは座長の任を終え、一安心。安堵と充実感のポーズ。



建築家はクライアントの「こころの寸法」をはかっている、、

ありがたいお言葉、そして、未来へのエール。


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by TokyoInterActive | 2012-03-11 10:13 | 1.つくり手相互の語らいと研鑽

建築家住宅の会が二周年を迎えます。

建築家住宅の会が二周年を迎えます

記念総会にあわせてイベントが実現しました。

日本一、建築家住宅の空間体験の豊富な渡辺篤史さんが友情出演してくださいます。
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『渡辺篤史さんと、語ろう、考えよう、楽しもう!建築家住宅!』

 このたび「建築家住宅の会」では渡辺篤史さんをおよびし、語らいの会を
開催する運びとなりました。
 皆さんよくご存知のように、渡辺篤史さんはTV番組「建物探訪」を通じて、
長年生活者の皆さんに「建築家住宅」を楽しく、わかりやすく伝えて来られ
た、いわば、建築家住宅伝道師のような方です。
 家づくりを経験されたお客様・生活者の皆さんとの出会いは数えきれませ
ん。同時に、実際の住宅空間体験の豊富さにおいても、もちろん群を抜いて
いらっしゃいます。
 私ども建築家住宅の会の非営利な活動の主旨に賛同、共感いただけて、
この機会を得ました。テレビでも、あるいは雑誌でも伺えないお話、時には
建築家住宅への辛辣なご批判やアドバイスも飛び出すこと必須のこの語らい
の「ライブ」に、是非お出かけ下さい。専門家よりも一般のお客様に多くの
参加を期待しています。


日時
2012年3月9日 18:30〜20:00
終了後、簡単な飲食をしながらの懇親会をご用意しております。

場所
LIXIL:GINZA(リクシル銀座/旧イナックス銀座)
8階セミナールーム
http://lixilginza.info/access/index.html


主催
一般社団法人 建築家住宅の会
http://kenchikuka-jutaku.org/

定員
120名(お席に限りがございますので、あらかじめご了承下さい)

参加費(懇親会費含む)
2000円

参加申込
jimukyoku@kenchikuka-jutaku.org
までメールで参加人数、連絡先メール、氏名など記入してください。
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一般社団法人 建築家住宅の会について
「建築家住宅の会」の設立メインテーマはシンプルです。
◯つくり手の皆さんと協働して、生活者の多様な価値基準に、まっすぐにむき
あい、ていねいにこころを込めた手づくりの住宅。この建築家のかかわる生活
空間を、もっと広く認識いただき、そして住まいを求める生活者の皆さんの
「選択肢のメインストリーム」として位置づけていただこう、というものです。
 ですから、会員は、生活者の皆さん、そして工務店、素材を扱う方、家具を
扱う方と、生活文化全般に関わるみなさんへと活動の輪を拡げてまいります。
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by TokyoInterActive | 2012-02-24 00:52 | 1.つくり手相互の語らいと研鑽

2011年新年早々・住まいのセミナーの講師をします

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まだお話しする内容を詳細には考えていませんが、主催者のコンセプトを反映させて、私たちの職業や仕事の内容も網羅しつつ、馴染みやすいお話で構成しようかと、アイデアを練っています。

ご期待ください。

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ありがとうございました
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by TokyoInterActive | 2010-12-10 23:44 | 1.つくり手相互の語らいと研鑽